前回の記事

の続きです。

(1)カルシウムパラドックス

一つ目として、牛乳は

カルシウムが豊富、かつ、牛乳のカルシウムは吸収がよい

と言われていますが、それが果たして身体に良いのでしょうか?骨が強くなるのでしょうか。

 

ということについて、書いてみたいと思います。

 

世界でも牛乳・乳製品の摂取量が多い国ほど骨粗鬆症が多いことがわかっています。

例えば、北欧のノルウェーでの骨粗鬆症の発生率は日本の5倍とも言われます。

 

カルシウムに限らずですが、「吸収がよい=身体によい」ではありません。

牛乳のカルシウムの吸収が良いということは、急激に血中のカルシウム濃度が上がってしまうということです。

それによって、身体の恒常性機能が働き、カルシウム濃度を一定に保つために、体内のカルシウムを排出してしまうのです。カルシウムを取るために飲んだはずの牛乳で、かえって体内のカルシウムを減らしてしまう結果となります。

 

日本人は昔から、野菜や海藻、小魚などからカルシウムを摂ってきました。

これらはカルシウムの吸収が穏やか(=吸収があまりよくない)ですが、日本人はそういったものからカルシウムを吸収できる身体なのです。

 

 

牛乳100g中に含まれるカルシウムは110mgですが、他の食品と比べてみると・・・

可食部100gあたりのカルシウムの量mg(カッコ内は牛乳と比べて)

小松菜 170mg(1.5倍)

大根の葉 260mg(2.3倍)

切干大根 540mg(4.9倍)

昆布 710mg(6.4倍)

わかめ 820mg(7.4倍)

ひじき 1400mg(12.7倍)

煮干し 2200mg(20倍)

(食品成分表 2013より)

いかがでしょうか。

 

なにも牛乳や乳製品を摂らなくても、昔ながらの和食でもカルシウムを摂ることはできるのです。

 

牛乳を飲むことが身体にどれだけの負担をかけているかを考えると、カルシウムを摂ること=牛乳を飲むこと、

ではないとご理解いただけるのではないかと思います。

 

補足ですが、骨を強くするためにはカルシウムだけを大量にとっても意味がありません。

丈夫な骨をつくるには、カルシウム以外の栄養素、ビタミンやミネラルも必要となります。

(これについては、また別記事に書きたいと思います。)

 

>>(2)牛乳に含まれる乳脂肪