フェリースにいらっしゃる患者さんのうち、ざっくり半数近くの方が

「足のむくみ」が気になる

とカルテのチェック項目に印をつけてくださいます。

 

昨日初めて来院された方もそんなお一人で、4月に転職をされてから座りっぱなしの仕事になったとのことでした。1日仕事をしていると、夕方には足がむくんでパンパンなんです…と。

お話しを伺っていくうちに分かったのは、足がむくむのがイヤなので、水分をほとんど摂らないとのこと。これは…!!!

よくある、勘違い、というか、気持ちはよく分かります。足に水分がたまっているのだから、入れる水分を減らせば溜らないのではないか、と。でも実際は、そうではなく、入れないからなかなか循環しないで溜まっているのです。

人間のカラダの60~70%は水分でできています。細胞へ酸素や栄養を運ぶ役割、そして細胞から出た老廃物を運び排出させる「血液」、その成分の半分以上を占める「血漿」はほとんどが水でできています。

とても重要な役割をもつ「水」は、どんどん出して入れて、常に新鮮なものを入れてあげることが大事です。一般的に1日に1.5~2リットルの水を飲むのがよい、と言われています。個人差はもちろんありますので、今はそんなに飲んでいない、という方は少しずつ増やしていくのがよいですね。

 

また、これからの季節は汗をかきやすくなりますので、さらに多くの水分を補給したほうがよい場合もあります。運動なんてほとんどしないよ、という方も、例えば寝ている間にも汗はかいています。起床後は水分不足になりますので、寝起きにコップ1杯のお水を習慣にしてみてくださいね。

 

そしてもう一つ。

夕方になると足がむくむ、という方にぜひおススメしたいのが、足のストレッチ(または体操)です。

IMG_5597

こちらは、ネッター解剖学アトラスの図503より。

下腿(膝から下)を外側面から見た図ですが、足首をまたいだ筋肉がこんなにもたくさんあります。みなさんがよくご存知の、腓腹筋(ひふくきん)やヒラメ筋、いわゆるふくらはぎの筋肉ですが、これらの筋肉は足首を回してあげることで、ストレッチされます。

これらの筋肉をとにかく動かしてあげること!

歩くこと、運動すること、または手と足で指を組んでぐるぐると回してやることができればいいのですが、仕事中には難しいと思いますので、その代わりにデスクの下で足首を回すとか、踵を上下させるということを意識するだけでも違います。

ということで、まずは

  1. 水分をきちんと摂っているか
  2. 適度に足を動かす(足首を回す、ストレッチするなど)

を見直してみてくださいね。

 

☆ご参考までに

腓腹筋(ひふくきん)

腓腹筋

とそのさらに下(深層)にあるヒラメ筋(ひらめきん)

ヒラメ筋

です。こちらは、『身体運動の機能解剖』p.178,p.179より。

腓腹筋をストレッチするときは、いわゆるアキレス腱のばしで、膝をしっかりと伸ばしてストレッチします。膝が曲がっていると腓腹筋はゆるんでしまうので、十分にストレッチすることができません。

逆にヒラメ筋のストレッチは、膝を曲げて行うと、腓腹筋がゆるんでいるのでヒラメ筋を重点的にストレッチすることができます。

どちらも、「気持ちいいな~」という範囲で行うようにしてくださいね。