当院へ来院される多くの方が悩んでいる症状の一つが『更年期障害』です。

そこで、10年以上の臨床経験で数千人の更年期障害の悩みと真剣に向き合ってきた私が、その原因や改善に必要な栄養素などについて解説します。

 

◆ 更年期障害とは?

更年期障害と聞くと『薬しか治療法が無い』とか『一定期間は我慢するしかない』など、長期化や慢性化などのイメージを持たれていませんか?

 

実際、当院へ来院される多くの方が、病院で診断を受けていなくてもネットや書籍などをご覧になり、自分が更年期障害ではないかと思い悩んだり、長期化する症状に苦しんだりされています。

 

今こうしてページを見られているあなたも、そんなお一人かもしれませんが、まずは更年期障害がどんな病気かという事を簡単に説明します。

 

「更年期」とは、女性の閉経前5年、閉経後5年の計10年間を指し、閉経の時期には個人差がありますが、50歳前後の方が多いです。

 

当院でもこれまでに、様々な不調から病院を受診してみると「更年期障害」と診断され悩まされている方をたくさん診てきました。

 

この時期には、女性ホルモンの分泌量が大きく変わるため、心と身体にさまざまな不調が起きることがあります。

特徴的な症状は、上半身や顔が急に熱くなり、ほてり、のぼせ、発汗などが起きる、いわゆる「ホットフラッシュ」というものですが、加えて他にも様々な症状が起きることがあります。

 

女性ホルモンは卵巣から分泌されますが、卵巣に指令を出しているのは脳の視床下部(ししょうかぶ)や下垂体(かすいたい)というところです。

視床下部は自律神経をコントロールするところでもあるので、ホルモンバランスが乱れてくると自律神経のバランスも乱れて様々な症状が起きるというメカニズムです。

そのため更年期の方には頭痛、肩こり、腰痛などを訴える方も多いです。

 

他にも、動悸、息切れ、不眠、イライラ、倦怠感、冷えや手足のしびれなど、さまざまな症状が同時に出てくることがあります。

はっきりしない症状が同時に起こったり、日によって体調にばらつきがあったりするので、「怠けている」とか「やる気がないの?」など、更年期の辛さを理解してもらえないで苦しんでいる方も多いようです。

 

病院に行くまでもないか? 行っても薬を出されるだけかな?

そのように考えて、一人で症状を我慢しながら日々過ごしている方も多いのが更年期です。

 

一般的に「更年期障害」と病気のように言われていますが、これは女性が年齢を重ねるとともによりよく生きていくための「変化」です。

ちょうど子供たちが大きくなっていくにつれて、様々な変化が起きてくる「成長期」と同じようなものだと考えます。

変化には少なからず痛みや苦しみが伴いますが、成長期も更年期もその後の人生をよりよく生きていくために必要な「変化の過程」だと言えます。

成長期も更年期も症状の強弱には個人差がありますが、ほぼすべての方に起きるのはそのためです。

 

そして、一人で症状を我慢しながら日々が過ぎていってしまう方も多いのが、更年期障害という病気の特徴でもあります。

 

◆ なぜ更年期障害を発症してしまうのか?

更年期障害は、女性ホルモンの急激な低下に伴い起こります。

そもそも月経は、脳、卵巣、子宮に関連して起こる現象です。

女性は産まれるときに、卵巣におよそ200万個の卵子をもっていますが、成長につれてその卵子は徐々に消失し思春期・生殖年齢の頃には約20~30万個まで減少、およそ50歳でほぼなくなります。

 

更年期を迎えると体内に残っている卵子の数自体が極端に減り、急激にエストロゲンの分泌が低下します。

 

更年期障害の発現には、加齢やエストロゲンの欠乏といった身体的ストレスに加えて、性格などから由来する心理的因子、仕事や家族関係・家庭環境などに起因する社会的因子が関与します。

 

女性ホルモンは、脳の視床下部からの司令により卵巣から分泌されます。視床下部はさまざまなホルモンの分泌をコントロールするとともの、自律神経も司ります。この自律神経の乱れが様々な症状を引き起こすのです。

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